23歳会社員一般男性のブログ

とにかく思いついたことを書いていきます。そのうち方向性が決まって、軸のあるブログになると思います。

やってて良かった柔道

こんばんは。ヤマです。


私は中学時代に1年にも満たない程度でしたが、柔道部に所属しておりました。

きっかけは横浜へ転校して、最初に仲良くなったのが柔道部だったということです。

もともと前の中学校では弱小野球部に所属していたのですが、転校先が全国大会に出るような強豪校。転校前までは、『横浜の中学校ですぐ野球部のレギュラー取って中心選手になれちゃうかも!』なんて考えてたのですが、学校に校舎に張り出していた『野球部全国大会出場!』というのを見てその期待は見事打ち砕かれました。

もともと強いところで野球をやりたい!なんて思ってなかったので、『練習キツそうだしもう野球はいいや』と思いあっさり野球を辞めました。

引っ越してきたタイミングは中学2年の10月だったので、もう帰宅部でいいかなーなんて思っていたのですが、母から『野球辞めてもいいけどなんかスポーツはやりなさい!』と言われました。

『いや、今さらどの部活に入ればいいんだよ、しかも1年も部活やらないのに道具買ってもらうの勿体ないなー』なんて思ってました。そんな時に友達となった柔道部から『野球辞めるの?じゃあ柔道部入りなよ!部員は4人しかいないからすぐ試合出れるし、練習もゆるいよ~』と甘い言葉で誘われました。

当時身長は145センチ体重は40キロにも満たない体でやっていけんのか?なんて不安もありましたが、柔道部ほ条件が良いことと、柔道着は前の中学校の体育で使用するため買っており、余計な出費が掛からないと思い柔道部への入部を決意しました。

入部してみるとたしかに練習は緩く、一日中バトミントンをしているなんてこともありましたが、まともに練習するときもありました。

まずは初心者の私は怪我をしないようにと受け身の練習から始めました。

受け身を取るときに衝撃を分散させるために畳を強く手で叩くのですが、これが痛いこと痛いこと。これを来る日も来る日も続け、1ヶ月ほどは受け身の練習でした。

ただ、顧問の先生は柔道部経験者ではなく指導をするのは友達だったので何とか続けて受け身をマスター出来ました。しかし、その直後足を骨折し2週間ほど練習を休んだことで、受け身の仕方を忘れ、再び受け身の練習をやるハメに

結局、受け身だけを2ヶ月弱を費やし、立ち技の背負い投げを少し教えてもらったところで年を越しました。

すると年明けが開けてすぐの日曜日に柔道の大会があり、負けても良いから人数多い方が良いという理由で団体戦に出場することになりました。

ちなみに柔道の団体戦55の総当たり戦で、学年は関係なく体重の軽い順から戦っていきます。極端な話、相手中学に体重100キロの選手が5人いれば、当時体重40キロにも満たない私は100キロの相手と戦う可能性もあり怯えていました。

しかも、立ち技で覚えたのはとりあえず動きは分かった背負い投げのみ、寝技に関してはどうしたらいいか全く分からない状態、さらには柔道の試合は畳に入るときに礼、相手と向かい合って礼、正面に礼(相手以外の道場の看板的なところにも礼をします)の計3回礼をしなくてはならず、そんな基本的な知識を試合当日に教えてもらうような状況でした。

そんな状況だったので、チームメイトからは『とりあえず試合時間の3分間逃げて引き分けに持ち込め!』(団体戦には試合時間3分間で決着が付かない場合、判定はなく引き分けとなります。)幸いにも相手は自分と同じくらいの体格で、野球部時代にはとにかく走らされていたので、体力はそこそこ自身がありました。3分間逃げるなら何とかなるかもと思い試合に臨みました。

試合が始まり、とりあえず足を出して技をかけてるフリをしつつ(試合中技をかけてないと反則を取られます)とにかく逃げ回りました。

しかし、全力で相手の道着を掴みながら逃げるというのが結構疲れる。

もう体力の限界だと思ったときに時計を見てみると、まだ1分しか経ってない!『ああもうだめだ』と思っていたのですが、次の瞬間に審判から『一本!それまで!』と声がかかりました。

何が起こったか自分には分からなかったのですが、なぜか相手が畳に寝ていました。そうです。一本勝ちをしてしまったのです。ワケも分からず、チームメイト方を見てみると、顧問を含め全員が爆笑してました。後から聞いたら絶対に負けると思ってたところ、練習していた背負い投げ以外の技でとてもキレイに投げていたため笑っていたそうです。

そんな私の奇跡の勝利もあり、チームの1回戦の結果は31敗(お互い人数が足りず4人対4人だったため)で2回戦へとコマを進めました。

続く2回戦の相手は前年全国大会優勝している超強豪校。しかし、私は先ほどの勝ちで『あれ?俺って柔道のセンスあるんじゃね?俺の対戦する相手は同じくらいの体格だし、もしかしたら、全国優勝のとこにも勝っちゃうかも?』なんて思っていました。

そんな気持ちで2回戦へ臨みました。

すると試合開始の審判の『はじめ!』の掛け声の直後『一本!』の声が聞こえ、自分は畳に寝ていました。

開始5秒で一本負けを喫し、力の差を感じました。

結局チームは全敗し2回戦で姿を消しました。

そんな1日で柔道の楽しさと厳しさを知り、それから3年の最後の夏の大会まで柔道を続け、中学を卒業しました。


高校からは柔道をやめ、野球部に入ったのですが、体育の必須科目で柔道がありました。

そこで柔道をやっていたということを隠して、授業を受けていました。すると、クラスのヤンキーが(高校は偏差値が低く荒れた生徒が多かったです)、『おい俺と試合しようぜ』といってきました。私はヤンキー等の怖い人たちには怯えていたのですが、勝負を挑んできたのが柔道ということで『別にいいよ』と試合をすることになりました。

おそらく私に試合を挑んだのはこの時も、身長は160センチ程度、体格はやせ型だったのでヤンキーは私になら勝てるとふんだのでしょう。

いざ試合を始めると、経験の差があるのであっという間にヤンキーを投げ飛ばしました。するとヤンキーは、『こいつ強えぇ!』とどこかへ逃げていました。

もうこの時は快感でしたし、本当は特にやりたく気持ちもなく始めた柔道でしたが、心の底から柔道やってて良かったー!と思いました。


たまたま転校先の野球部が強く野球をやめてに柔道部に入ったことで、こんな出来事が起きたので、人生って面白いなーなんて思います。